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2008年1月

2008年1月26日 (土)

泥にまみれても

"約束を守る"という事を
最初に聞いたのは
保育園に通っていた時だろうか。

今まで僕が生きてきて
多くの事を大人たちから聞いてきたけれど
思春期を通り抜ける過程で
その多くは矛盾を孕むモノであったり
建前であったりする事を実感してきた。

それでも
"約束を守る"と言う事は
その過程を経ても揺るぎない強度を保っている。
だから守れることは当然のことであり、
守れないことで強烈な後悔と反省を感じてしまう。

毎日の生活の中で
人と関わっていく以上
多くの約束を交わしていく。
そのレベルは口約束であったり
文書での約束であったり
暗黙の約束事であったりするけれど
その方法に対する意識の違いに関係なく
約束は約束であって
それ以外の何者でもないと思っていた。

しかし、どうやら自分達が生きる状況において
仕事の現場と言うのはそうではないらしい。
仕事をライフワークと捉える人にはそうとも言えないが
仕事を飯の種と考える人程
約束と言うのは
自分に都合が良い約束だけであり、
そうで無い事は守るべきことではないらしい。

仕事を続けると言う事は
そういった事とも上手くつき合う事なのだろうけれど
僕には分からない。
その先に何があるのか、全く分からない。
守れないのと守らないのは違いがあり、
守れないなりの説明責任があるものだろう。

自身の子供に約束を守る事を説き、
自身は守らない。

僕はあの裁断屋を忘れない。
僕は泥にまみれて汚れても
あの醜さは決して持たない。



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2008年1月20日 (日)

あっちこっちから

自分の中には何人かの僕がいて
その場の状況に応じて
チョイチョイ顔を出してくる。
その事は以前のblogでも書いたけれど
最近は出てくる僕の中の僕は
ちょっとナーバスでネガティブ感じなので
抑えるのやっかいだ。

別にそういう奴がいる事はいいのだけれど
前のめりに行きたい時には
足を引っ張られるので厄介だ。
場合によってはそいつの中に
僕が収まってしまう時がある。

そういう時は後々に響いて来るし
響いて来たので厄介だと感じる。
近年はそのような状況にも敏感になり
いろいろと回避する事も
出来始めてきたけれど
ここ最近は畳み掛けて
顔をあっちこっちから出して来るから
手に負えん。

それでも明日があるので
準備だけはしておこうと思う休日です。


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2008年1月13日 (日)

休日のオモチャ

何処が今一番いたい場所か考えると
すっと思い浮かぶのが
休日の職場だと思えてしまう。

他の誰かがいるわけでもなく、
雑音があるわけでもなく、
邪魔をされる要素が全くない。
そこには
大きな机と
数台のミシンとアイロンと
PCと
不良品とされた生地があり、
それらは仕事の対象であると同時に
僕の大切なオモチャであったりする。

そこで、podcastを聞きながら
何かしらゴソゴソとしている間は
時間を忘れてしまい
いつの間にやら日が暮れる。

勿論そこにいるだけで
本質的な豊かな生活が送れる訳は無い事は
分かっているつもりで
そこから仕事とか肩書きを取っ払った
他の人と繋がっていければ
先に繋がっていける事も分かっているのだけれど
自分のベースをきちんと把握して
スタートラインを引かないと
始まらないのも、また事実でしょ。

仕事が始まってから初の二連休。
今の感じだと、二日とも職場に出かけそう。

僕の携帯には会社では無く、
アトリエとして
電話番号が登録してある。

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2008年1月 5日 (土)

正月温泉ブランコブルース

もう何度目かの新年を迎えて
気持ちを引き締める訳も無く、
ただボーッとする訳でもなく、
僕にとっての日常を
密接に もしくは 離れて
眺める。

今年も年が明けてから
年賀状を実家で書き上げる。
ここ最近は誰かと共作で作っていたけれど
今回は白い紙に黒い文字だけで綴った。
ある意味初心表明だったりするので
今回は何も色をつけたくはなかった。

昨年に続き
今年も宇和島へ向かう。
今回は一人で行ったものの
たった一人で4、5時間
高速を走っていると
やや気がおかしくなる。
あのスピード感は
乗用車のそれであれ
進むことと死ぬことのエッジに
自分自身がフラフラ立っているようで
全く居心地が悪い。
飛ぶことには興味があるけれど
速さには関心が無いらしい。

温泉に向かい
地元の温泉エンターテイメントを知る。
熱く濃厚な土着感に埋没。
確かな強敵に違いない。
その心地よさを投げ捨てて
創造性をとる輩などは果たしているものか。

暗がりの中
赤松ののぞき岩に向かう。
あのブランコに乗ることが
今出来る最短のトリップ。
しかしながら老朽化の為か閉鎖されている。

あ〜、ブルースが聞こえる。
確かに五木ひろしは宇和島ブルースを選ばなかった。

地元のオッチャン達が
ジャックダニエル二本と
ポテチで飲んでいたので話してみた。
ウィンドサーフィンが趣味の
この二人のおじさんは
ただブランコに乗りにきた僕を
いぶかしげに招いてくれた。

しかし、
その内の一人のオッチャンは
造船所のオッチャンであり、
大竹さんの作品の制作をしていたオッチャンであった。
僕が大竹さんのファンである事を告げると
目が俄然輝き出し
作品の話や大竹さんの話聞かせてくれた。

これもまたブルース。
ジャジーではあってもロックではない。
ましてテクノやハウスでもない。
じわじわと滲み出る哀愁が
ジャックダニエルの瓶のそこから匂い立つ。

地元で友達と呼べる人たちと
結局、計らずとも
夜な夜な外に出歩く。
18で外に出てから
もう10年近く繰り返されるこの習慣。

それでいて10年越しに
進んでカラオケboxに足を入れる。
歌うは越路吹雪の"ろくでなし"。

8

音程を外した自らの声に
忘年会の二の舞を思い出す。
暫しの沈黙のあと
頭の中にのぞき岩で聞いた宇和島ブルースが
かすかに聞こえ始めた。









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